ロティ・ジョン
ロティ・ジョン roti john | |
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皿に盛ったロティ・ジョン。 | |
発祥地 | シンガポール[1][2] |
地域 | シンガポール |
関連食文化 | ブルネイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール |
提供時温度 | 常温 |
主な材料 | 挽肉、タマネギ、卵、トマトのチリソース、バゲット |
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ロティ・ジョン(roti john, 直訳: ジョン・サンドイッチ)とはオムレツを具とするサンドイッチの一種で、発祥はシンガポールだがブルネイ、インドネシア、マレーシアでストリートフードとして普及している[2][3][4][5]。
発祥
ロティという言葉はサンスクリット語で「パン」を意味する rotikā に由来し、一般的にはサンドイッチやパンケーキなどパンを使ったもしくはパンに似た食品を指す[3][4]。ジョンという名の起源ははっきりしないが、英国人が不特定の男性を呼ぶときジョンというファーストネームを用いることからきているかもしれない。特に相手の名を知らなかったり、名前が覚えにくかったり発音しにくいような場合にジョンと呼ぶため、マレーシアの英国兵士と地元民の商人はこの名で呼び合ってきた可能性がある。口承によると、この料理と名前はいずれも1970年代初頭にシンガポールで生まれた[6]。
材料
このサンドイッチにはバゲット風の細長いパンを用い、挽肉(鶏肉、サーディン、マトンのいずれか)とタマネギ入りのオムレツを具とし、トマトのチリソースを添える。
調理と提供法
挽肉と刻みタマネギなどの具を溶き卵に混ぜ、弱火にしたフライパンに注ぐ。バゲットに縦に切り込みを入れて開き、切断面を下にして卵液に被せ、ヘラなどで上から軽く押し付ける。卵が固まったらパンごとひっくり返して裏側をトーストする。できあがったロティを二つ折りにして皿に移し、適当な大きさに切る。トマトケチャップとチリソースを煮詰めたディッピングソースを添える[7]。
別の作り方として、挽肉、タマネギ、ソースをパンに挟み、全体を溶き卵に浸してフライパンで揚げ焼きにしたものもある。材料を牛肉、マトン、サーディンなどに替えたり、材料を追加したバージョンもある。
関連項目
- マレーの料理(英語版)
- サンドイッチの一覧
- デンヴァー・サンドイッチ(英語版)
- セントポール・サンドイッチ
脚注
- ^ Naleeza Ebrahim; Yaw Yan Yee (2006). Singapore. Marshall Cavendish. p. 232. ISBN 978-981-232-922-6. https://books.google.com/books?id=qE8kHhSj_o0C&pg=PA232
- ^ a b Bonny Tan. “Roti John”. National Library Board, Singapore. 22 October 2018閲覧。
- ^ a b Jaime Koh; Stephanie Ho (22 June 2009). Culture and Customs of Singapore and Malaysia. ABC-CLIO. pp. 98–. ISBN 978-0-313-35116-7. https://books.google.com/books?id=MWlFCQAAQBAJ&pg=PA98
- ^ a b Wendy Hutton (15 November 2013). The Little Malaysian Cookbook. Marshall Cavendish International Asia Pte Ltd. pp. 45–. ISBN 978-981-4516-92-1. https://books.google.com/books?id=LWjoAwAAQBAJ&pg=PA45
- ^ Jean Duruz; Gaik Cheng Khoo (18 December 2014). Eating Together: Food, Space, and Identity in Malaysia and Singapore. Rowman & Littlefield Publishers. pp. 93–. ISBN 978-1-4422-2741-5. https://books.google.com/books?id=JojpBQAAQBAJ&pg=PA93
- ^ Rajagopal. “Oral History Interview On The Origins Of 'Roti John', Recorded in 2002”. Archivist Pick of the Week. National Archives of Singapore. 21 August 2019閲覧。
- ^ “Hed Chef: Roti john”. The New Paper (2017年7月27日). 2020年12月18日閲覧。
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