小島正幸

こじま まさゆき
小島 正幸
別名義 藤森 カズマ(かずま)[注 1]
生年月日 (1961-03-11) 1961年3月11日(63歳)
出身地 日本の旗 日本山梨県山梨市
血液型 AB型
職業
ジャンル テレビアニメアニメ映画
主な作品
テレビアニメ
監督
あずきちゃん
MASTERキートン
花田少年史
『MONSTER』
『メイドインアビス』シリーズ
劇場アニメ
監督
ピアノの森
チベット犬物語 〜金色のドージェ〜
メイドインアビス 深き魂の黎明
 
受賞
日本アカデミー賞
その他の賞
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小島 正幸(こじま まさゆき、1961年3月11日 - )は、日本のアニメ演出家アニメ監督[1][2]山梨県山梨市出身[3]

経歴

アニメーションの監督を目指して東京デザイナー学院(現・東京ネットウエイブ)に入る[3][4]。当時は『機動戦士ガンダム』などによるアニメブームの真っ只中で、大変な人数が業界を目指していた[3]。卒業後、アニメ制作会社に入社する[3]

1982年、タツノコプロの『逆転イッパツマン』第10話「つらいなあ! 休日出勤」で演出デビュー[2]。タツノコプロ作品や『楽しいムーミン一家』などの演出を手がける[4]

1995年、マッドハウス制作の『あずきちゃん』でアニメーション初監督[2][5][注 2]。作品がロングランヒットとなり、以降はマッドハウスを主な拠点としてテレビシリーズを中心に活動する[3][6]。『MASTERキートン』『花田少年史』『MONSTER』『太陽の黙示録』などのヒット作・話題作を監督する一方、多くの作品で演出・絵コンテも手がける[3][4]

2007年、『ピアノの森』で初めて長編劇場アニメを監督する[4]

2012年、キネマシトラス制作の『おしりかじり虫』のテレビアニメシリーズを監督。以降、主にキネマシトラス作品を手掛けるようになる。

2017年から放送開始した『メイドインアビス』シリーズでは、劇場版を含めた全作で監督を務める[2]

人物・作風

丁寧なドラマ作りや人物描写によって見応えのあるフイルムをまとめる手腕で高い評価を受けている[6]

アニメーションを志したきっかけは、映像作品が好きだったから[7]。アニメに限らず、映画など何か映像関係の仕事に就きたかったが、漫画も描いたりしていたので、自分の描いた画と映像表現を結びつけるとしたらアニメーションが一番手っ取り早いと思ったのが動機[3]。また宮崎駿高畑勲の影響も大きく、それが無ければアニメの道には進んでいなかった[3]。二人の作品を観てアニメーションの映像演出の可能性に気付き、それまで実写の迫力には勝てないだろうと思っていたアニメーションに実写には捉えられない力を感じてこの世界に関わって行きたいと思った[7]。特に高畑の作品には強い影響を受け、演出の本質を学んだという[7]

幅広いジャンルのいろいろなタイプの作品を作るが、本人が一番好きなのは『花田少年史』のような人間の根っ子の部分を描く作品[8]

絵コンテで様々なこと指示するタイプで、物語を語るための絵コンテを描く[9]。小島の絵コンテは動かすべきところは動かして止めるべきところは止めるので、アニメーターから見てとてもわかりやすい[9]。なるべくならどの作品も自分で絵コンテを描きたいと思っている[2]

魅力を感じる声優の条件は、声の個性とそれに伴って出てくる説得力と存在感。作品に合うかどうかは大事だが、それが第一ではない[7]

参加作品

テレビアニメ

1982年
1983年
1984年
1989年
1990年
1992年
1994年
1995年
1996年
  • 名犬ラッシー(絵コンテ)[注 3]
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
  • ごくせん(絵コンテ)
  • MONSTER(2004年 - 2005年、監督・絵コンテ・演出)
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
  • citrus(絵コンテ)
  • メルヘン・メドヘン(絵コンテ)
  • 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(絵コンテ・演出)
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年

テレビスペシャル

  • Di Gi Charat サマースペシャル2000(2000年、各話監督

劇場アニメ

1995年
2000年
2002年
  • 爆転シュート ベイブレード THE MOVIE 激闘!!タカオVS大地(絵コンテ)[注 3]
2007年
2012年
2018年
2019年
2020年

OVA

Webアニメ

挿絵

  • スピーディ!サンガ チャレンジ!Jリーグ(1996年、著:田中舘哲彦

脚注

注釈

  1. ^ a b 彼女がフラグをおられたら』第3話は、ニコニコチャンネルの配信版ではクレジットが小島正幸名義であるが、テレビアニメ版は藤森カズマとなっている。
  2. ^ a b 実質的な監督デビュー作はイタリアとの合作『モンタナ・ジョーンズ』だが、諸事情でクレジットされていない[3]
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 藤森カズマ名義。
  4. ^ 第2話が小島正幸名義、第9話が藤森カズマ名義。

出典

  1. ^ “MADHOUSE PEOPLE FILE 小島 正幸 - MASAYUKI KOJIMA -”. マッドハウス. 2022年11月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e 河内文博 (2022年8月27日). “『メイドインアビス』小島正幸監督(インタビュー前編)”. WEB声優MEN with girl. 双葉社. 2022年11月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i “マッドハウス風雲録 小島正幸(1)”. マッドハウス. 2007年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月7日閲覧。
  4. ^ a b c d “『ピアノの森』小島正幸&岡田こずえインタビュー 前編”. WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル (2007年8月14日). 2022年11月7日閲覧。
  5. ^ “マッドハウス風雲録 小島正幸(2)”. マッドハウス. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月7日閲覧。
  6. ^ a b “■TAF2006特集■ アニメーションを新たな時代へと導く監督たち 小島 正幸”. マッドハウス. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月7日閲覧。
  7. ^ a b c d 河内文博 (2022年8月28日). “『メイドインアビス』小島正幸監督(インタビュー後編)”. WEB声優MEN with girl. 双葉社. 2022年11月7日閲覧。
  8. ^ “マッドハウス風雲録 小島正幸(3)”. マッドハウス. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月7日閲覧。
  9. ^ a b 杉本穂高 (2022年9月3日). “山下愼平(プロデューサー)×小出卓史(OPコンテ演出)×黒田結花(キャラクターデザイン)インタビュー(後編)”. リアルサウンド. 株式会社blueprint. 2023年11月4日閲覧。
  10. ^ “太陽の黙示録”. マッドハウス. 2016年5月21日閲覧。
  11. ^ “ブラック・ブレット :作品情報”. アニメハック. 2020年8月30日閲覧。
  12. ^ “『ルパン三世 PART6』1クール目最終回は2話一挙放送!”. アニメージュ (2021年12月21日). 2021年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月26日閲覧。
  13. ^ “スタッフ&キャスト”. 劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明- 公式サイト. 2019年3月23日閲覧。

関連項目

小島正幸監督作品
テレビアニメ
アニメ映画
OVA
Webアニメ
1:ノンクレジット・今沢哲男と共同 2:各話監督 3:第8話のみ
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