TOKYO-POP

曖昧さ回避 この項目では、1988年に公開された日米合作の映画について説明しています。日本の漫画を翻訳して出版する会社については「TOKYOPOP」をご覧ください。
TOKYO-POP
Tokyo Pop
監督 フラン・ルーベル・クズイ(英語版)
脚本 リン・グロスマン
フラン・ルーベル・クズイ
製作 葛井克亮(英語版)
ジョエル・チューバー
出演者 キャリー・ハミルトン
田所豊
小林宏史
金井聡
杉田広志
神田瀧夢
音楽 アラン・ブリューワー(英語版)
撮影 ジェームズ・ヘイマン(英語版)
編集 カミーラ・トニオロ
クリスティーナ・ボーデン(英語版)
製作会社 クズイ・エンタープライゼズ・プロ(ロリマー)作品
配給
  • アメリカ合衆国の旗 インターナショナル・スペクトラフィルム[1]
  • 日本の旗 松竹富士[1][2]
  • インドの旗 NFDC[1]
  • アメリカ合衆国の旗 キノ・ローバー(4K[1]
公開
  • アメリカ合衆国の旗 1988年4月15日(NYC[3]
  • トルコの旗 1988年11月[3]
  • ハンガリーの旗 1988年11月3日[3]
  • 日本の旗 1988年11月5日[3][2]
  • 西ドイツの旗 1989年7月6日[3]
  • インドの旗 1992年[1]
  • アメリカ合衆国の旗 2023年8月4日(4K)[3]
  • 日本の旗 2023年10月30日(36th TIFF)(4K)[4]
上映時間 99分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日本の旗 日本
言語 英語
日本語
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TOKYO-POP』(トーキョーポップ Tokyo Pop)は、1988年に公開されたアメリカ合衆国と日本の合作映画。音楽を中心にアメリカ人の娘とロック・バンドのボーカルの日本人青年との交流を描き、アメリカの習慣と東京のライフ・スタイルのコントラストと、2人の主人公の間で発展するラブ・ストーリーを織り交ぜている[5]

主人公はキャリー・ハミルトン演じるウェンディーと、田所豊(現:ダイアモンド☆ユカイ)演じる山口ヒロ。ほかの出演者にはジーナ・ベラフォンテや丹波哲郎らがいる。監督と脚本はフラン・ルーベル・クズイ(英語版)。メタル・バンドのX(現:X JAPAN)がカメオ出演している[6]

2023年8月4日から4K復元版がアメリカの20都市で順次リバイバル上映され[7][8]、イギリス、フランスでも公開[4]。10月30日には第36回東京国際映画祭で上映された[4][9]。8月にチャイニーズ・シアターで開かれたプレミア上映では、クズイ監督と葛井克亮(英語版)プロデューサー、ユカイに、故キャリー・ハミルトンの母親で女優キャロル・バーネットらが登場した[10]

あらすじ

これは恋人(マイケル・サーヴェリス)を母国アメリカに残し、東京へと旅立ったウェンディー・リードという名前の少女の物語である。ウェンディーは東京で女友達を訪ねるつもりが叶わず、代わりに売れないポップ・バンドでボーカリストをしているヒロという青年と出会う。ブロンド髪で背の高いウェンディーは東京で人目を引く存在であった。ウェンディーはヒロと恋に落ち、物語が進むにつれ音楽シーンでその名が知られるようになる。やがてレコード会社のプロデューサーの目に留まり、わずかな間だが成功を手にする。物語を通して演奏される楽曲はジョン・セバスチャンの「ドゥー・ユー・ビリーブ・イン・マジック?」のカバーである。チャートのトップに立ち、成功を収めていた短い間には贅沢な暮らしも享受したが、徐々にお互いの心が離れ、2人の恋は終りを迎える。

この映画でいうTOKYO-POPとは、バンドがチャートでヒットを1つ飛ばし、それを最後に永遠に消える1日限りのビジネスのことを指す。このためウェンディーは、より安定した職を探そうとアメリカに帰国。ヒロとは忘れられない時間を過ごしたが、素晴らしい作曲家であったヒロには自ら道を切り開く力があったので、お互い別々の人生を歩むことになった。ヒロはプロデューサーの関心を集めるために彼女の力を借りる必要がなくなっていた。

スタッフ

  • 監督・脚本:フラン・ルーベル・クズイ(英語版)
  • 製作総指揮:ジョナサン・オルスバーグ
  • 製作:葛井克亮(英語版)、ジョエル・チューバー
  • 共同脚本:リン・グロスマン
  • 撮影:ジェームズ・ヘイマン(英語版)
  • 音楽:アラン・ブリューワー(英語版)
  • 美術:細石照美
  • 編集:カミーラ・トニオロ

キャスト

備考

  • オープニングのタイトルをキース・ヘリングが手掛けている[10]
  • 当初ヒロの役は尾崎豊も挙げられていたが、実現しなかった。[要出典]

脚注

  1. ^ a b c d e “Tokyo Pop (1988)”. IMDb(Company Credits). 2021年5月16日閲覧。
  2. ^ a b “映画「TOKYO POP」劇場公開日 1988年11月5日”. 映画.com. 株式会社エット・コム. 2021年5月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f “Tokyo Pop (1988)”. IMDb(Release Info). 2021年5月16日閲覧。
  4. ^ a b c “80年代バブル期の日本を映した「TOKYO POP」4Kリマスター版上映 ダイアモンド☆ユカイがサプライズ登場!”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2023年10月31日). https://eiga.com/news/20231031/14/ 2023年10月9日閲覧。 
  5. ^ Walter Goodman (April 15, 1988). “In 'Tokyo Pop,' Youth Cultures Clash”. The New York Times. 2015年9月22日閲覧。
  6. ^ “TOKYO POP (1988): Full Cast & Crew”. IMDb. 2023年8月13日閲覧。
  7. ^ 『「ダイアモンド☆ユカイ 日米の架け橋に」日米合作映画「TOKYO POP」LAプレミアに出演』(プレスリリース)株式会社サンミュージックプロダクション、2023年8月8日。https://www.atpress.ne.jp/news/3648702023年8月13日閲覧 
  8. ^ キャリー・ハミルトン、ダイアモンド☆ユカイ(出演者) (2023年7月18日). Tokyo Pop – Official Re-Release Trailer. YouTube (映画トレーラー). Kino Lorber. 2023年8月13日閲覧New 4K restoration in theaters August 4.
  9. ^ “80年代を中心としたインディーズ映画のデジタルレストレーションの現状は? 「TOKYO POP」4Kデジタルリマスター版上映とシンポジウム”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2023年10月31日). https://eiga.com/news/20231031/10/ 2023年10月9日閲覧。 
  10. ^ a b 吉川優子 (2023年9月28日). “ダイアモンド☆ユカイ『TOKYO POP』が捉えた80年代東京はエネルギーがあった 4K復元版がTIFF上映”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). https://www.cinematoday.jp/news/N0139230 2023年10月9日閲覧。 

外部リンク

  • TOKYO POP - allcinema
  • TOKYO POP - KINENOTE
  • Tokyo Pop - IMDb(英語)
  • 『Tokyo Pop』4K 復元版トレーラー - YouTube(英語)
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